ドイツ編2
ドイツの福祉機器レンタル業者さんとご一緒しました~素敵を引き出す歩行車
歩行車の交換
福祉機器レンタル業者の方に同行させて頂き、施設訪問に伺った時の話です。 この日は施設に入居されている80代の女性の、歩行車の交換を行いました。 笑顔で私たちを迎えて下さった女性は、歩行車を使用せずに立っている時は周りの家具の端にちょっと手を添えて、バランスを支えていました。女性が使用していた歩行車は、外出用の為に車輪がやや大きく作られており、全体のサイズも身長150cm前後のこの女性には若干大きすぎるように見えました。
「ブンダバ!」の連続
新しく持ってきた歩行車は、車輪も小さく、軽量で小柄なタイプです。新型の歩行車で、指1本で折りたため、とっても小さくなるのです!
今日をとっても楽しみにしていた、という女性は、歩行車を見て「ブンダバ!」とおっしゃり、実際に使用して歩いてはまた「ブンダバ!」、ベランダで歩行車付属の椅子に腰掛けては「ブンダバ!」、もう一度眺めては「ブンダバ!」、最後のご挨拶の際にも「ブンダバ!」、本当に沢山の「ブンダバ!」をおっしゃいました。「ブンダバ」とは英語で「ワンダフル」、すなわち「素晴らしい」ということです。
素晴らしいのは何?
これ程沢山の「素晴らしい」を引き出せる歩行車って、なんて素敵なのでしょう。歩行車自体が素晴らしいのではないですよね。歩行車があることで、女性が素晴らしいという言葉を言いたくなることが素敵なのだと思います。自分の部屋の中で自由に用事を済ませたい。テーブルまで行ってお茶が飲みたい。おトイレに行きたい。棚に飾ってある家族の写真をきれいに並び替えたい。施設のリビングルームに、自分が行きたい時に自分のペースで歩いて行きたい。ベランダで歩行器に腰掛けて、庭の木を眺めていたい…色んな事が、歩行車によって手助けされ、歩行器の車輪の大きさや重さ、幅でやりにくく変わってきます。
希望が出る福祉機器
歩行車を使わなければいけなくなってしまった…というのではなく、歩行車があることで、自分のやりたい事が叶えられる。そう思えるような歩行車が沢山出てくればいいのになあと思いました。女性と、女性に適した歩行車を届けたレンタル業者の方と、素晴らしい瞬間を共有できた事は、忘れられません。本当に皆がずっと笑顔で過ごしていたのです。あんな瞬間を様々な人が、一度でも多く体験していければと思います。
<福祉機器は、ひとりひとりの「素晴らしい」を導き出す為の道具です>

