レク日記 第15回 「あとかたづけ」
「それじゃあみなさん、お元気でさようなら~」
といってレクリエーションの時間を終えると、参加者の皆さんはあと片付けを始めます。イス、つくえをもとの場所に手際よく運ばれていきます。
片付けを終えると、みんなニコニコしながら「さようなら」「ありがとうございました」と言って、帰っていきます。なんてことはないように思えるのですが、このことがある人にとって、参加しにくい原因になっていると知ったのは、それから何ヶ月かしてのことでした。
ある日、Kさん(女性)と廊下で会った時のことでした。「今日は、レクエーションお休みでしたね。また来て下さいね」と私がいうと「私は、イスを片付けられないから、行けないんだよ」とKさん。
どうやら、誰かにあと片付けをしないことをとがめられたようでした。虚弱者のKさんにイスや机を運ぶのは確かに無理があります。
どちらが正しいとかの問題ではなく、虚弱者と健常者の両立にはさまざまな問題があることを知りました。もしかしたら、たまたまひとつを知っただけで、ホントはもっとたくさんあるのかもしれません。
「みんなで楽しく」という目標の前には「みんなの協力」が必要かもしれません。

