レク日記 第21回 「なんで手伝うの」
「もらったボールをとなりに渡してバケツリレーのように競争しましょう」
「よーい、はじめっ」
2チーム対抗でボール送りをしたときのことでした。
参加者のADLはさまざまで、健常者の人。車椅子の人。片マヒの人。痴呆の人・・・。
端の人から次々とボールを送り始めました。
施設の職員のひとりが、落ちないように、スムーズにことが運ぶように参加者をフォローしてくれていました。というより、ほんとは、うまく出来ない人には、ボールをとりあげて、隣の人に渡しているように私には見えました。参加者がやったというより、職員がやらせてあげた、という印象が強く残ったシーンでした。
せっかく参加者が頑張ってやろうとしているのに、なんでやらせてあげないのかなって思うんです。多少時間がかかったって、ボールが落っこちたって、何度失敗してもいいんじゃないかなって。ほんとに出来ないことだけ手伝ってあげればそれでいいんじゃないかって。
見ているとお年よりがひとりでできることって、たくさんあります。ただ、ちょっと時間がかかるだけで。でも、できるかできないかよりも、やってみるってことが大切じゃないかと思うんです。その大切な部分を手伝うことが優しさかどうかには疑問が残ります。
でも、手伝わないって・・・仕事してないように見えるんですよね。パッと動いて手を貸してあげるほうが印象いいですもんね。でも今は、それが私にできる親切だと思って、手も口も出さないようにしています。

